マーケティングとかフレームワークって実用性あるの?

おすすめ本
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サイトをご覧いただきありがとうございます。

僕たち実務家は、毎日の忙しいなか、仕事をよりよくする為にいろいろな方法を日々考え試しています。

今は本当にいい時代でアイデアに行き詰まったらWebで検索したり、本屋にいってビジネス書を読んでみたり考えるヒントが多くあります。

そのなかでもマーケティングやフレームワークを扱った情報は量も多いですし、なんだかすぐ使えそうなので誰でも一度は目を通したことがあるんじゃないかと思います。

でもフレームワークをぶん回してくるコンサルって胡散臭いですよね。
机上の空論ではなく本当にリアルで使えるものなのでしょうか?

結論から言うとマーケティングやフレームワークはかなり実用的に使えて効果があります。
でも適当に使うと本当に時間の無駄遣いになります。

きちんと基礎は押さえておきたいものです。
まず基礎を抑えるのに特におすすめの本があります。

「お客さまには「うれしさ」を売りなさい 一生稼げる人になるマーケティング戦略入門」 –佐藤 義典 (著)
です。

佐藤義典さんの本は以前も取り上げました。

全小売従業員必読!お客様の増やし方~マインドフロー~

この方、有名なマーケッターの方ですが、僕はこの方の発信する情報からフレームワークの本当の使い方を学んだと思っています。(実行はまだまだですが・・・)

そして今回紹介しているこの本は嬉しいことに、初心者でも理解しやすい専門書という一見相反するポイントを見事にクリアーしている素晴らしい本です。
是非読んでください。

言葉の定義もひとつひとつきちんと解説されています。
例えば、
マーケティング=お客様視点で考えること。
経営戦略=自社の強みをいかして戦うこと
マーケティング戦略=お客様に自社を選んでいただく理由を作ること。
難しい専門用語はほぼ使わずに、超高度なマーケティング理論が展開されています。
そして「Basics」という体系として永遠に使えるように提示されます。

ただ注意していただきたいのは、言葉をいれれば正解がでてくる類のものではないということです。

ですから、ノウハウコレクターの方にはおすすめしません。

どや顔で表面の理論を語ってもフレームワークが円環しているのでボロがでます。
自己を深く探っていって、他者と共有しながらブラッシュアップし続けるツールなのでパッと答えがでるわけではありません。

しかし「Basics」「3つの差別化軸」など立体的・複合的に一貫性と具体性をもって戦略をチェックしていく、考えるフックが一杯の最強のフレームワークが提示されていると思います。

万能な戦略はありませんが、このツールはある意味万能です。それはこのフレームワークは戦略のあらゆる要素を網羅した「定理」に近いところを考えるツールだからです。

これが「戦略」=自社の存在意義を考えるのに最適だと思う理由です。
個々の施策は成功、失敗があると思いますが、自分の存在意義=「大志」みたいなものは決して見失ってはいけないものです。

ここがしっかりしていないと、そもそもそれぞれの施策の成否を判定できません。
この本には
セグメントとターゲットの定義・セグメントの分け方と意味
マーケットの考え方・強みと独自視点の違い
一貫性と具体性の大切さ・メッセージの重要性
などマーケティングの本質が日常の買い物を例にわかりやすく論理的に解説されています。
自分の仕事はもちろん、人生設計までマーケティング視点で捉えられるように簡単な言葉で高度な内容が詰め込まれています。
是非、読んで役立ててください。

お読みいただきありがとうございました。
よりよい結果をだす為に世の中にはいろいろなフレームワークがあります。
しかしフレームワークを使う人と話していると少し気になることがあります。
フレームというだけあって、それに穴埋めパズルのように単語を当てはめ、でてきた表なり答えを新戦略として試してみる人、特に数値責任のない人の提案に多いように思います。

自分にとってはやらないよりはいいかもしれませんが、やらされる現場は大迷惑です。
それが意思の疎通の問題であれば、べつの切り口ですが、多くは戦略と戦術を混同している=目的と手段が一致していない(手段の目的化が起きてしまっている)ことが現場に混乱をもたらします。

確かにフレームワークはある意味論理的なのでカッコイイですし、有効に使えばものすごい生産性の高さが得られます。

ですが、ブラックボックスの中に秘密の方程式入っていて正解が魔法のように出てくる宝箱ではありません。

使われ方が、結論ありきの後付け理論のお飾りとしてプレゼンに花を添える程度で実際には現場に落ちないので実行度合いは低い。

うまくいかないからまた別のフレーズをマジックボックスにぶち込んであたらしい戦術を発動する・・・このパターンが多いのかなと思います。
でも戦略と戦術の整合性がとれていないのに思う結果はでるわけがありません。
戦術を活かすには、まずは練り上げられた戦略が必要です。
戦術はただの道具ですが、戦略は存在意義そのものです。
一朝一夕にできるものではなく、本質を突き詰めないと美しい戦略にはなりません。
自分達の存在意義=提供できる価値を常に見つめ直して商売にはげみましょう。
そして自分の人生をよりよくしていきましょう。

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