【無意味です】現場と本部の対立

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過去何回も聞きましたし、言いました・・・

A:「本部は現場のことが全くわかってない」

B:「現場は本部の苦労も知らずに文句ばかり」

それって何が問題ですか?

どちらが正しいでしょうか・・・

私なりの答えはAが正解です。

でも本部の方からすれば B が現実だと思うでしょう。

ではなぜAが正解だと思っているかというと、現場はお客様と接する場所であり、ここの現実を知らないと「儲からない」からです。

AもBも事実です。でも現場が本部の苦労を知らなくてもお客様には直接には関係ありませんが、本部が現場のことをわからないとお客様に迷惑がかかります。

どちらが正しいかではなく、どちらが問題(重要)かという問いの方が設問としては正しかったですね。

 

 

なぜ現場と本部はうまくいかないのか

では、なぜこのような対立がおきるのでしょうか?

それは、それぞれのポジションに組織の仕組みとして与えられている「役割」「機能」を理解していないからです。

理解以前に組織として「役割」「機能」=責任 が設定されていない場合も多いかと思います。

 

しかし、多くの人は責任を設定できる立場にはいません。

だから自分で将来の希望に向けてポジションを取りましょう

自分のポジションをまず自分の中で確立するために参考になる本を紹介します。

この本を読んでほしい!

実行力100%の会社をつくる! 大久保 恒夫

 

ヨーカドーの「業務改革」のメンバーでのちに成城石井・ユニクロ・無印良品などを成功に導いた

小売りのスペシャリストの方が成城石井の話題を中心に小売業の本質を語った本です。

このタイトルだけを見ると、

「本社のいいなりになるのがいいはずがない!」

「時代の流れは個店主義に回帰しているのに古いなぁ」

「実行力って・・・現場への押し付けじゃないの?」

などの感想を持つ方もいるんじゃないかと思います。

本部で働いている人からすれば

なぜ指示を出してもできないんだろう?

なんて思うこともあると思います。

正直、私も本部からの指示に首をかしげることが日々あります。気も短いので、よく本部の方と言い合いになったりします。

一方で、全体への指示をだすことがあると、何でこんなことができないんだろうと思うこともあります。

ですが、この本の著者が語るのはそこではありません。

問題設定を変えよう

現場と経営、両方に精通した著者の視点は、どちらの不満も超えた回答です。

現場と本社どちらが正しいかという問題設定ではなく、社会的責任から見た「マネジメントレベル」の向上が

小売業のすべてだという観点から、問題設定そのものを変えてしまいます。

この本には、小売の現場を知り尽くしたプロならではの小売りに対する思いやマネジメント思想・システムの根幹をまで多くの事がかかれています。

その全てが、お飾りではない「経営理念」を体現するための、マネジメント手法として設計され・改善され続けているということです。

精神論ではなく、本当は何がしたいのか・その為に何を変えるのか・そしてなぜ儲かるのか。

論理的で情熱的な語り口から、多くの人が充実した社会生活を送ることができるようにとの思いと行動が伝わってきます。

数字にならないことを徹底して続ける大切さ

その中でも、印象的なのは

大切なことは、挨拶の徹底はマネジメントレベルを上げる第一歩になるということである。挨拶は誰にでもできる。誰にでもできることの指示を出して、それができないということはマネジメントレベルが低いということである。マネジメントレベルが低ければ、どんな指示をだしても何もできない。現場で実行しないから、何の成果にもつながらない。

という一文です。

 

本社も現場も同じ目標に向かっていくチームであり、どちらが優位かは関係ありません。

そして「経営理念」と挨拶がイコールである。自分を変えるしか人は変わらない。

だから現場の人間は挨拶に代表されるお客様とのコミュニケーションを大事にしたい。

本部の人間はそのように現場で挨拶ができるように環境を整えたい。

この両輪がうまく機能してポテンシャルが発揮できるのだと思います。

まず自分がやるべきことをきちんと確認する。

それが組織のなかでどのような意義が与えられているのかを認識する。

そこからずれていないか、日々チェックしながら愚直に行動していく。

同時に他者の役割についても理解を深める。

そこで協力できることを探してお互いに影響力を高めていく。

この繰り返しのみが、自分と会社を成長させるのだと思います。

まずは自分の能力を最高に高めましょう。

批判している時間は無駄です。

商売人なのですから無駄なことはやめましょう。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました。

少し熱くなってしまい、読んで頂いた方には、綺麗ごとに見えたかもしれません。

自分を振り返っても反省点だらけです。

でもあえて言うと、このポジションづくりのないまま、数字やテクニックにはしる。

または無思考で作業をこなし生活費を稼ぐ。

これでは小売りの地位も上がりませんし、何よりストレスが半端なくかかると思います。

たまには、自分のスタート地点と目標地点、その先の夢を確認するのも大事かなと思いました。

 

ものごとを体系的に勉強するのってすごく大事だと思います。

本を読むのは一番簡単な学びかなと思っています。

一番は自分に向けての反省を込めて書いていますが、少しでもお読み頂いた方の役に立てればいいなと思っています。

小売りは本当に奥深くて分野を広いので興味のあることがいっぱいです。

少しでも人の役にたてるよう、いろいろな事を学んでいこうと思います。

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