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私は子供のころから本が大好きでした
社会人になってからでも、おそらく2000冊以上は本を読んだと思います。
仕事に関してはOJTを基礎に本からより多くのことを学びました。
少し語弊がありますね・・・。
本を読むことでOJTで学んだことを自分の中で消化して発展させることができたと思います。
学びは蓄積されて体感になります。まだ私のレベルでは、きちんと言語化するのは難しいですが
あえて誤解を恐れず、仕事において本を読んだほうがいいと思う根拠をシンプルに3つにまとめてみたいと思います。
OJTの欠点
その前にOJTが抱える欠点についてあげたいと思います。
(決してOJTがダメなわけではありません。OJTで教わることができないと仕事になりません。)
教える人の人格に引っ張られる
これは特に優秀でカリスマ性のある教育担当に指導してもらう時には要注意です。
人間ですから100%はありません。感覚ですがその人の教えの半分以上が論理的であれば超優秀です。
でもこの人が言うことなら正しい、と妄信してしまうと学びがなくなります。
最適解かどうかは判らないがとにかくやってみて自分なりにブラッシュアップして行く、これがレベルを上げる近道だと思います。
逆も然りで、あまり尊敬できない人から指導されると、はなから否定モードに入ってしまうことがあります。
大事なのは、その方法が結果につながるのか、理解して自分が後に指導できるかです。
前提となっているTPOが限定的
どんなに優秀で結果を残している人でも、その人が過去過ごしてきた時代・場所・環境で出た成果だ、ということは忘れてはいけないと思います。成功確率は高かったのかもしれませんが、現在や将来に渡って通用するとは限りません。
そして、私たちは知っていることしかできないので、万が一今のTPOに合わない方法だったらやればやるほど、マイナスが増えます。この悪循環は残念ながらさまざまなところで見られます。
そして私もよくやってしまいます。
一生懸命頑張ったがゆえに、被害が拡大しては目も当てられません。
結論 OJTは新人の基礎動作の習得には効果的だが、そのまま鵜呑みにすると再現性が低く
社内に我流がはびこる。=他では通じないので自分の価値が上がらず、波及効果も少ない。
※問題は標準化がされていない為、再現性が低く検証ができないことです。もし体系的な教育方法が確立されているならそのノウハウをきちんと学びましょう。
本を読むと得られる3つのアドバンテージ
ある程度共有できるTPOについて書かれるので標準化して具体化するプロセスを体験できる。
やはり本というのはある程度、幅広い読者を想定しているので、一般的に理解されるTPOでかかれていることが多いです。
しかし、自分の現実の環境とはもちろん違いがあるので、自分に当てはめる為に、標準化(一般化)してから具体化するプロセスが必然的に発生します。
このプロセスを体験すると、自分が成長して人に教える時に同じプロセスで当てはめてあげたり、逆の順路で具体例を一般化したりと表現のレイヤーをレベルに合わせて変えることができます。
思考の順路がいろいろなレベルで表現できると、手順化・マニュアル化ができるようになり水平展開が可能になり波及効果が乗数的に広がります。
センスの良い人の手の届く範囲での100%より、全員の70%の方がトータルのパフォーマンスは良いと思います。
また文章化されているということは、数値化しやすいということですから、PDCAが可能になります。ビジネスにおいて最良の説得は数字です。説得力が段違いになります。
本によって書いてあることが違うので多角的にものを見ることができる。
私は以前、営業の仕事もしていました。
様々な業界・職種の経営者のお客様も多かったのですが、それぞれの業界ならではの単語だったり言葉の体系があるのでコミュニケーションが一方通行になりがちでした。
その時の上司に教えていただいたのが、
「1つの職業(業界)について5冊、本を読めば最低限コミュニケーションをとることができるようになる。」(話を聞いてチンプンカンプンということはなくなるよ。ある程度の基礎知識がないと質問もできないよ。しったかぶりはするなよ。)と教えて頂きました。
小売業に転職し様々な課題に取り組む際、同じようにその分野の本を何冊か読むようにしました、するとひとつのテーマでも様々な手法や考え方・ツールが学べます。
中には同じゴールなのに、本によって正反対の手法を提案していることもあります。
そいて大半の場合、どちらも論理としては納得のいくものです。
もちろん行動しないとなにも変わりませんから、とにかくやってみて自分に合いそうな手法から成果が出るまで試します。
本を書くくらいその分野に精通した方でも手法がちがったり、自分にはどうしても当てはめることができない(費用対効果が低い・もっと楽なアプローチがある)手法もあります。
なぜかというと、万能の戦略、戦術、手法、スキルなど無いからです。
それがあるなら、本は世の中に1冊でいいはずです。
(もしそれがあれば、みんなそれをするので、差別化はできず意味がなくなるので論理的にそんなものはありえないということだと思います。)
絶対に正しいものはないという感覚は、自分のやり方や現状を疑い、もっといいパフォーマンスがどうすればできるか考える為に必要不可欠です。
自発的な実験で学べるので成長が早く、選択しの幅が広くなる。
身近にいる上司・先輩には感情移入します。彼らのやり方を否定してまで純粋な効率のみを追求するのは少ししんどいです。
逆に、そこまでやるのであれば、組織で働く醍醐味を捨てて独立したほうがいいと思います。
でも本の著者には、その本の一部に共感や希望をもっただけで、試して良くなればもちろんOKです。遠慮する必要はありません。
ダメだったら経験としてとっておき、また次にチャレンジすればいいだけです。
ちょっと精神論的かもしれませんが、現代は著者の本心を汲み取ることが読書の目的ではなく、そこから自分が何を感じて、どうするか・それがどんな役に立つのか、の方が重要です。
解釈も納得も実行も全ては読み手次第(自分次第)ということです。
ヒントを掴んだら数字となって成果がでるまで、トライ&エラーを繰り返す。
指導されてやるわけではないのですから、その体験は全て自己責任です。
だから本気になれますし、体感として腑に落ちるのだと思います。
そしてその体験と知識の体系は、自分だけのものにならざるを得ませんから、社内で競合することが少ないはずです。
そして数字がでれば会社も強くなりますし、自分が誰よりも成長できます。
その分野の社内スペシャリストになれば、上下関係や、部門の垣根を越えて活躍できます。
お読みいただきありがとうございました。
本を読む一番のメリットは世界が変わるということだと思います。
私の考えは
言語=(認識=思考=文化=)世界だと思っています。
言語とは何を重要と感じているかの差異の現れだと思います。
本を読むことで、語彙が増え物事を多彩に表現でき、多面的に見ることが
できるようになることは、世界が変わることとイコールです。
ですから、仕事の本だけではなく色々な本を読むことは本当におすすめです。
ごくまれに出会う、心が震える本に出合うと過去の経験すら変化します。
ぜひいい本に出合ったら周りの人に勧めてあげてください。
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