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よく、経営者の立場に立って仕事をしなさい。
自分が経営者のだったらどうするか考えなさい。
といわれることがあります。
でもちょっと考えればわかりますが、それは「自分」にとってそれは不利です。
経営者はゴールを決め、チームがそこにたどりつけるようにサポートするのが役割です。
従業員はそのゴールに向かって邁進するのが役割です。
役職により濃淡はありますが、与えられた役割を責任をもって遂行するのが会社の強みです。
そのなかで経営者の立場に立って考えるのは、船頭多くして船山にのぼるー
「オレが社長だったらこんなバカな施策はしないぜ」でおしまい。不満がつのるだけでなんのプラスもありません。
もちろんいわんとしていることはわかります。でもこの言葉に感銘を受けたことはありません。
それは、「経営者の立場にたって考える」というのが、従業員の権利を制限する為や、充分な教育をできないのに成長しないのは従業員個人の責任だとする習慣をごまかす方便として使われている実態があるからだと思います。
また得てして考える方も、どうすれば(お客様ではなく)社長に嫌われないかと問題のフォーカスがずれることが多くただコストをカットして自己犠牲をしてしまうことが多いからだと思います。
結果、自分のこととして考えることがないからです。
損をするのは誰だっていやです。
この言葉には、決まっているパイを労使で取り合うイメージが僕にはあります。
経営者目線は不要か
では、経営者の立場に立って考えるのは「自分」にとって本当に無駄でしょうか。
実はそんなことはないと思います。
将来、独立を考えているとか、出世して役員になりたいとか明確な目標がある人はもちろん、今のポジションでも自分が経営者だったらと自ら考えるのには大きなメリットがあります。
参考になる本を一冊紹介します。
経営は「実行」 明日から結果を出すための鉄則 ラリ-・ボシディ
「実行」をキーワードにリーダーが挑むべき、経営戦略の策定プロセスを、失敗事例や成功事例を出しながら語っていく本です。
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